6月。早くも1年の折り返し。
半年の間にも本当に色々あった。
年明けすぐに倒れたことがきっかけで、運良くも脳の動脈瘤が見つかって、自分の体や命と向き合う事からスタートした1月。
Instagramに状況を投稿したままその後の情報や説明ないまま、実際にお会いするみんなからはその都度、ご心配のお声を頂いていました。多分もっとたくさんの人に届いてしまったから、ちゃんと今を伝えられていない事が申し訳ないと思いながらも、日々に追われここまできてしまったけど、今は通常に生活を送ってなんとか元気にやっていますので、ご心配なく○
もしいつか血管が破裂するその時が来たら生き残る確率3/1。生きれたとしてもまともな状態ではないだろうという医者の説明に、今まで何回か死にかけた事はあったけど、明日なのか1年後なのか10年後なのかいつやってくるか分からない死に対する恐怖のようなものが初めて芽生えてきてずっと精神的に不安定だった。それに加えてワイナリーを立ち上げた初年度の畑の壊滅的状況から続く資金的にも常にぎりぎりの状況の中、ほぼ10年間続けてきた畑を返したり、新たに最初から畑をやり直すために、今後数年は収穫を諦めるという決断をした事、新たに淡路島で開墾や資材の設置、植樹の作業、それに係る費用の工面などなかなかにハードで、さらに自分を追い込みながら、時には自暴自棄になりながらもがむしゃらに毎月末をなんとか乗り越えてきた。手術するかしないかの中で悩みながらも答えを出す間もなく、次から次へとやってくる壁を越えるために必死で、体の事なんて考えてる余裕なんてなかった。
そんな中でも、ありがたい事にコロナ騒ぎも落ち着き始めてから、色々な集まりにお声がけ頂く機会が多く、本当に素晴らしい時間や新たな出会い、再会が続いてかなり濃かった6ヶ月。自分たちだけでは乗り越えられなかった色々な局所で、たくさんの人に助けられてここまで無事にやってこれました。
新しい畑の植樹が全て終わったのは5月過ぎ、本来なら3月までには植え付けておきたかった、芽吹いてしまった1700本あまりの苗木たちの植樹や獣害フェンスの設置など、妻と車中泊で島に通いながらの生活も大変だったけど、それ以上に今までできなかった事ができる喜びが大きくて、これからの夢が広がる良い時間でした。苗木たちも期待に答えてくれるように今のところ順調に育っています。神様が与えてくれた新しい環境に感謝です。今回はほぼ2人だけでなんとかした感じだけど、来年はまだ開墾できていない畑でみんなで植樹会ができたらいいな。
本当ならワインも春先に正式なリリースをしたかったのに、他の事で手一杯でホームページのお引越しも中々進まずでしたが、ようやっと。。。少しずつ身の周りの事が整い始め、動き始めれるようになってきました。
そうこうしていたら2〜3ヶ月後にはまた今年のワインの仕込みが始まります。
それまでの間に一度落ち着いてもう一度、自分や妻のことも大切にする時間をゆっくりとりたいな。
これを機に身も心も健康にリニューアルして進んでいきたいと思います。