Jumberi Wines 2本セット

 გამარჯობა！ガーマルジョバ！ 片道切符の旅から始まった、ジョージアでの人々とぶどうの出会い。ワイングラスに注ぐあなたの一杯が、その続きを紡ぎます。
一般の御予約注文受付中です ― 12月中旬以降のお届け。

2024年、初めてジョージアで生まれた一本を皆様へ

様々な出来事から2024年から畑を手放し、新たに復活するまで日本での醸造を一度お休みし、ピンチはチャンスという事で10年来の夢だったジョージアへ渡りました。

8000年の歴史を刻む、世界最古のワインの故郷。あてもなく踏み出した旅は、言葉も分からず、知り合いもいない中で、数々のアクシデントにも遭遇しました。それでも、滞在先で巡り合った生産者や農家の方々とのご縁から、葡萄を収穫し、醸造から瓶詰めまでを行うことができました。その繋がりが続き、ジョージアでのワイン造りに2025年ヴィンテージも挑戦します。現地でのブドウの仕入れや醸造、輸送の費用は、決して小さくありませんが、だからこそこのワインを予約してくださる皆さんと共に、旅を続けたいと願っています。ご予約いただいたワインは年末に船旅を経て日本に届く予定です。

畑からワイングラスへ ―― 収穫と醸造の記録

ジョージアには525種類の古代品種が現存すると言われています。
今回はその中でも、ジョージア中部カルトリ地方原産の**チヌリ（Chinuri）**を用い、
地中に埋められたクヴェヴリ（甕）で発酵・貯蔵する伝統的な方法で醸しました。

• 2024年10月25日
  首都トビリシから西へ1時間ほどに位置するカルトリ地方ザリシ村の農園主と村の人々と共にオーガニックのチヌリを収穫。クヴェブリ2基を使わせてもらえる事になり、2つのスタイルで仕込みました。徐梗破砕後、野生酵母で発酵しています。

1. Jumberi Wines chinuri qvevri 2024 (2週間マセレーション ver.)
   

   • 11月8日にプレスし、果汁のみで発酵〜熟成

    

2. Jumberi Wines chinuri qvevri 2024 (5ヶ月マセレーション ver.)

   • 発酵が終わった後も果皮と共に密封貯蔵し、翌年3月18日にプレス。

どちらも 2025年5月10日 に瓶詰め。初めての環境、品種、経験でしたので瓶詰め時には輸出も見据え、品質保持のため極少量（30ppm）の亜硫酸を添加しています。結果的に安定して美味しく楽しんでもらえる味わいになっています。

味わいと個性

Jumberi Wines chinuli qvevri 2024 (2週間マセレーション ver.)

短いマセレーションにより、チヌリ本来の凛とした酸が際立ちます。
瑞々しい白桃や青リンゴ、カリン（クインス）のニュアンスが軽やかに広がり、
ハーブの清らかな香りが後味を引き締めます。
果実味の透明感とフレッシュな酸が調和した、爽やかで繊細な仕上がりです。

Jumberi Wines chinuli qvevri 2024 (5ヶ月マセレーション ver.)

長期のスキンコンタクトにより、アンバーの色調と繊細なタンニンが生まれます。
ハーブに加え、ドライフルーツや蜂蜜を思わせる深みある香りが現れ、
余韻には柔らかな苦味と複雑さが漂います。
清らかさに奥行きが加わり、しっとりと落ち着きのある味わいに仕上がりました。

「Jumberi Wines」について

一番最初に訪れ、収穫と仕込みを手伝わせていただいたNikalas Maraniのzuraに日本名を自己紹介した際に、君の名前はJumberiだねと名付けられたのですが、後々調べたらジョージアでは古くからある男性の名前で、「神様からの贈り物、恵み」という意味もあるようでした。まさにジョージアでの体験や出逢いは神様からの贈り物です。この恵みを皆さんと分かち合いたいと願い「Jumberi Wines」と名付けました。

ラベルについて

ラベルデザインは、ジョージアの後訪れたパリのジョージアワインバー Spura で奇跡的に出会ったロンドンで活動しているジョージア人アーティスト Dimitri Dzneladze の作品を使わせていただきました。レイアウトと手描きのジョージア文字はUMA / design farmの原田祐馬さん。
ジョージアと日本を繋ぐ一期一会の巡り合わせをそのまま形にしています。

お届けについて

お届けは、今年の醸造から帰国後の
2024年12月中旬〜年末 を予定しています。

ご予約のお願い

皆様のご予約が、今年2025年のジョージアでのワインを生み出す力になります。ぜひ今年の旅にサポーターとして参加して、コーカサスの大地の恵みをこれからも皆様で分かち合いましょう。გაუმარჯოსი!!ガウマルジョス!